大谷郁代「横顔」
メディカ倉敷北オープンの時ロビーにかけていた絵です。
FIM
FIM
(Functional Independence
Measure)
FIMってどんなもの? |
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FIMの評価法はその疾患にも適応できます。評価者もリハビリの専門職である必要もありません。実際に「している」状況を記録することで、介助量を測定しています。 FIMは日常生活動作(ADL)のすべての内容をチェックするためのものはなく、生活を営んでいくために。必要最小限の項目を把握するために用いられるものです。 対象の年齢は7歳以上で、それ未満の小児のためにはWee FIMという評価基準があります。 |
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実際にはどのように活用できているのか? |
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運動項目の原則 |
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採点の基準
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食事の内容 |
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OT Goishi PTYokoyama NS Iwata |
採点のキーポイント |
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配膳・下膳は含まれない。口に運ぶ・かき集める・飲み込む、という動作を採点します。自助具を使用して自立していたり、エプロンを自分でかけて使用する場合は修正自立の6点です。きざみ食や嚥下食など、食事形態の工夫をしている場合は、配膳する以前の事なので配慮ということで6点になります。 介助:食物を集めたり、口に運ぶ・咀嚼や嚥下を手伝うならば、4点~1点になります。 |
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採点例 |
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口の中に食物が溜まっていないか、介助者が指で確認している場合→4点。 自助具をつけてもらい、食物をスプーンにのせてもらうと、あとは自分で口に運び、嚥下する→3点(口に運ぶ・飲み込むの2つを行っているので、60%=3点) |
整容の内容 |
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OT Goishi PTYokoyama NS Iwata |
整容の採点ポイント |
整容は5つの動作の集まりです。 整容の準備(5点) |
採点例 |
5項目のうち、どの項目も半分以上介助している → 2点 (それぞれ50%以上の介助) |
入浴の内容 |
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浴槽、シャワー、またはスポンジのいずれでもよいです。
OT Goishi PTYokoyama NS Iwata |
入浴の採点ポイント |
身体を10ヶ所に分けて考えます。(胸部・両上肢・腹部・両大腿部・両下腿部・会陰部前面・臀部)何ヶ所を自分で行えて、何ヶ所を介助しているかを評価し、採点します。 準備の例(5点) |
採点例 |
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更衣(上)の内容 |
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OT Goishi PTYokoyama NS Iwata |
更衣(上)の採点ポイント |
更衣の4点以下採点のこつとして、何動作かに分解して考えると、採点しやすいです。 |
採点例 |
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更衣(下)の内容 |
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OT Goishi PTYokoyama NS Iwata |
更衣(下)の採点ポイント |
準備とは…服を取り出す、脱いだ服をしまうことを指します。 |
トイレ動作の内容 |
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OT Goishi PTYokoyama NS Iwata |
トイレ動作の採点ポイント |
以下の3つの動作のうち、いくつ自力でしているかを%で表します。 こんな時は低い方の点数をとります |
採点例 |
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排尿の内容 |
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OT Goishi PTYokoyama NS Iwata |
上記は当センターで利用している排尿チェック表です。 |
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排尿の採点ポイント |
失敗する頻度と介助量の両方を採点し、低い方の点数をつけます。 介助量による採点 日中と夜間で点数が異なる場合…低い方の点数を採用します。 |
採点例 |
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カテーテル使用の場合 |
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尿器使用の場合 |
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排尿・排便の失敗と介助量 |
排尿・排便における介助とは? |
OT Goishi PTYokoyama NS Iwata |
排便の内容 |
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OT Goishi PTYokoyama NS Iwata |
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上記は当センターで利用している排便チェック表です。 |
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排便の採点ポイント |
失敗する頻度と介助量の両方を採点し、低い方の点数をつけます。 ※座薬を挿入するだけの介助なら3点以下には下がりません。 ○摘便、腹圧介助の場合 ※3日に1回であっても排便時毎回摘便であれば、「排便に関する課題を全く行っていない」と判断し
1点 になります。 |
移乗の内容 |
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OT Goishi PTYokoyama NS Iwata |
移乗の採点ポイント |
4点~1点の%の目安 |
トイレ移乗の内容 |
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OT Goishi PTYokoyama NS Iwata |
トイレ移乗の採点ポイント |
4点~1点の%の目安 |
浴槽移乗の内容 |
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OT Goishi PTYokoyama NS Iwata |
浴槽移乗の採点ポイント |
足を片側またがせ介助で4点 |
移動の内容 |
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OT Goishi PTYokoyama NS Iwata |
移動の採点ポイント |
15m以上49m未満で自立であれば5点 まず、50m移動可能かどうかを考える。次に介助はどの程度必要か検討する。 50m移動可能か?:はい→3点以上 介助量の目安 4点:患者に手を添える程度 |
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階段の内容 |
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OT Goishi PTYokoyama NS Iwata |
階段の採点ポイント |
4から6段自立 5点 まず、何段昇降できるかを評価し、次に介助はどの程度かを評価する。 12から14段可能→3から7点→階段昇降に介助は必要か→いいえ 5から7点 12から14段不能:1または2点(4から6段自立なら5点) 介助量の目安 |
認知項目の原則 |
FIMの早見表は、「基本に戻る事」を大切にしています |
特別に医学的な知識がなくても普段の病棟での生活、家庭、社会での生活を見ていれば採点が出来るようになっています。 採点のポイント(理解・表出・問題解決) 7・6点
複雑/抽象的事を一人でできる 5-1点
簡単な日常生活において介助が必要 採点のポイント(社会的交流・記憶) 7・6点
一人でこなせる 5-1点
手助けをする必要がある 複雑、簡単(日常的)の区別がないことに注目 |
何だか難しくなってきたぞ!わからないやという時、原則に戻ってみてください。 運動項目との違い 5点:監視、指示、準備以外に10%未満の手助けも含まれます。 |
認知項目採点基準 |
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程度を表現する時に時々、たまに、ごくまれになどがありますが、それは個人によってその量的な感覚は変わってきます。そこで、FIMでは数字を用いることにしました。 ちょっと強い言い方をしますと、評価の対象にないものは評価しないという割り切りも必要になってきます。 |
理解の内容 |
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その後、物事を正しく判断するかどうかは関係ない
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理解/表出のキーポイント |
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患者の日常生活を見て、順序として、まず複雑な内容、抽象的な内容の理解/表出に手助けが必要でないかを検討します。なんらかの形で手助けが必要な時には、5点以下になり、基本的欲求を理解/表出しているかの評価に移ります。ある程度複雑な内容を理解・表出するけれど、基本的な内容で一部手助けが必要という患者もいるかもしれません。この場合は、少なくても手助けが必要なので5点以下になります。 また、どのような手段を用いて患者は理解、表出するのかということもチェックして下さい。 |
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【5点以下のチェックポイント】 |
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会話の何割はスムーズか 10回同じような基本的欲求に関する会話をした時、その内の何回はスムーズに会話ができか。1回中5回であれば50%なので、3点になります。 介助者が聞き返したり/言い直したりしなければならないのは会話の何割か キーポイントは2点
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表出の内容 |
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言おうとする内容の善し悪しは問わない 言おうとする内容が、相手に伝わるかどうかを評価する |
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s.kondo |
社会的交流の内容 |
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社会的交流の意味するところは、相手に迷惑をかけているかどうか、自分の言動が人にどう思われているかがわかるという事です。病室や訓練室、自宅、地域のなかで他人と折り合い、集団に参加して行く能力が含まれます。これは自分の要求とともに、他人の要求をどう処理するかも評価の対象になるという事です。 さて、ここでふと気づきませんか?あなたの周りにいる患者さんではない人、そしてあなた。社会的交流を自分で評価してみませんか?結構下がる人いますよね..このように、社会的交流も他の項目と同じように特別な事ではありません。日常生活の中での行動を見てください。 |
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社会的交流における“迷惑”とは... |
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過度に引きこもる…の過度ってどのくらい? 引込み思案程度なら問題はないが、引きこもらないように声かけしたり、時には強制が必要な位引きこもりが激しい時には、介助者が必要となりますね。 声がとても大きいため、同室の患者が会話をするのを避けるような場合6点以下になる。 大きないびきは、同室者にとっては迷惑かもしれないが、無意識のうちの出来事なので、いびきだけでは点は下がらない。 病気になる前から...「おこりっぽい」「人が迷惑するほどにおしゃべり」など、本人の性格と思われるものであっても、現在、迷惑と評価される場合には、点数が下がる。 |
問題解決の内容 |
たとえば、水を飲みたくなったらどうするか、買い物に行ったらお金を払って品物を受け取る、仕事中にむだ話をしてはいけない?!などです。すなわち、日常生活の中では金銭的、社会的、個人的な出来事にたいして合理的で安全で、タイミングよく決断する事が必要です。また、難しくなってきたとお考えですか? 「問題解決」は……….. *勉強や、専門知識のいる「問題解決」ではありません *日常生活に即した問題にどう対応しているか 問題解決にも、ほかの項目と同じように、見るべきポイントというのがあります。複雑な問題と日常的な問題について、手助けが必要であるか、必要であるならばどれくらいの割合を必要とするかという事を評価します。 |
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複雑な問題 |
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退院計画に参加する 薬の自己管理 対人トラブルの処理 入院会計をする 職業の決定 s.kondo |
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日常的な問題 |
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移乗の際、必要な介助を頼む こぼしたお茶の処理を頼む 一人で車椅子から降りようとすると、転倒する事に気づく 手助けが必要なときに、ナースコールを使う 連れていってもらうように頼む 物を書きたいときにペンを要求する 歯磨きの仕方が分かる |
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問題解決 |
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【採点のキーポイント】 まず複雑な問題を解決するのに手助けが必要かどうかということを考えます。必要がなく完全にできていれば7点、だいたいできている、慣れていない状況では決断をするのに多少の困難を生じるが一人でできる場合には6点になります。 手助けが必要な場合には日常の問題を解決できるかということをみます。患者と接していてこれらの問題の10や20はぶつかるでしょう。それに対し普通ではない行動「一人で立ってはいけないと何回行っても立ち上がって転倒する」をとる場合、患者が何割は解決し、何割はおかしな行動をするかで5点から1点をつけます。
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問題解決は頭で解決できれば良い。 |
左無視のための衝突は問題解決の点数を下げます。 理解・表出での会話のように、こちらが聞いている事と患者が答えている内容が、ちぐはぐな場合問題解決が下がります。 |
記憶の定義 |
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記憶の評価の内容は「思い出」ではありません。現在覚えておく必要のあることを覚えていられるかという事です。このことを間違えなければ採点上で大きな間違いはおこらないと思います。
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【記憶で採点するのは次の3つです】 |
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よく会う人を認識している 認識できていれば名前を言えなくてもよい。失語症の人で訓練室にいくと担当者のところへ寄って行くなら認識できているとみなします。 日課を覚えている…言えなくてもよい 他人の依頼を実行する…言われた事をやり終えるまで覚えていられるか |
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記憶 |
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記憶で採点するのは3つのみです。 ①よく出会う人 ②日課を覚えている ③他人からの依頼を実行する 3項目を一つ33%として、何項目できたかを考える。1項目ならば1/3=0.33=33%と割り算をして%、25%以上50%未満なので2点になる。
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【記憶の細項目の考え方】 |
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メモリーノート…..患者が自分の行動を思い出す事が出来るように、ノートに日課を書いたり、一日の日記を書いたりして、それを見る事により行動し、思い出す手助けとなるようにするもの。看護婦が書く場合もあるし、進行状況、障害の程度によっては本人が書く事もある。
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ひどい感覚失語のため、他人の依頼という命令が入らない場合 |
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