フラゴナール「ぶらんこ」の一部
使って楽しむ・創って遊べるプログラム
6.使ってみよう 思い出カルタ
童謡を素材にしたカルタ取り、少人数から多数まで楽しむことができます
よ。
7.使ってみよう スキヤキじゃんけん
誰でも楽しめ、あらゆる場面で楽しめます。
8.スペース気にせず お手軽すごろく
お正月恒例、簡単にすごろくが出来ます
9.使ってみよう ニチレクボール
ニチレクボールを使ったボウリングを紹介します。
10.創って遊ぼう ピンポン・コロリ
ピンポン玉を使ったテーブルゲームです
使ってみよう 思いでカルタ
懐かしい日本の童謡や唱歌50曲がカラフルな絵札のカルタになりました。曲
の前半が読み札、後半が絵札入りの取り札になっています。
カルタ取り、少人数から多数まで楽しむことができますよ。
カラフルな楽しい絵札を机いっぱいに広げると、参加してくださった皆さんは、「わ~!」と笑顔! この
絵札を使って何が始まるのか、楽しみとちょっとの不安? 最初は皆さんで、読み札の歌を数曲歌って、
絵札を確認しました。
読み札の後半、歌の“さび”の部分が絵札になっていること、また関連している絵が描かれていることを
確認してカードに慣れていただき、カルタ取りの開始! 歌うこと、声を出すことは酸素を身体に取り入れ
る簡単な方法の1つです。また、読み札から取り札を取る際に、考える、想い出すという作業は能への刺
激にもなりますよ。私達の知らない歌も先輩たちはご存じです。どんどん教えてもらいましょう。
さあ、今回は9人で楽しむ方法の1例をご紹介します
ゲームの進め方:こんなリードの仕方はいかがでしょう
1、 カルタに慣れる :読み札と絵札を数枚使って、まずは慣れていただきましょう
「ご覧いただけますか?懐かしい童謡が載っているカルタです。」
わかりやすい童謡の絵札を5枚くらい用意して、近くにいらっしゃる参加者の方にお渡しします。「さあ、
私がこれから歌を歌いますので、その歌を関連する絵札をお持ちの方は上にあげて下さいね」「<桃太郎
さん 桃太郎さんお越しにつけた・・>」 ○○さん絵札を上げる
「○○さん、絵札には何か書いてありますか?」「お越しにつけた…・・くださいな」「さあ次は皆さんで歌
ってみましょう。
<ほかの4枚についても同じように進める>
「お気づきのように、童謡の前半部分と後半部分が描かれたたカードがあります。今回、私が前半を歌い
ますので、あとに続く童謡の絵札を皆さんに取って下いただきます。いま5人の方がお持ちの絵札が取り
札になっています。」
<素朴な疑問> 並べ方は?
カルタは机の上に表向きに並べます。そしてなるべく均等に手が届くように配置します。
2,グループ分け
「それでは、最初はお近くの方と3人組みになっていただいて対戦します。カルタを並べた机の周りにお
集まり下さい。」
<ポイント>
グループ対戦がお薦め!
最初は2~3人組などで対戦するのがお薦めです。1枚もとれない方がいてもグループ対戦にすれば協
力できますよ。ただし、組分けは配慮してくださいね。 歌が苦手の方や、消極的な方は、お得意な方や
保健婦さんなどとご一緒に!
3,最初に、練習をしてみましょう
「ちょっと練習してみましょうか。では、「歌います。 ♪…♪♪♪~…・」(参加者カルタを取る)「さあ、絵
札をとられた○○さん、歌の続きをどうぞ?」(○○さん歌う)「そうですね。取った方、またはご一緒のグ
ループのどなたかが歌えないと取ったことにはなりませんので注意して下さいネ。」
4,ルールの説明、ゲームの開始!
「さあ!それでは3つのチームに分かれたところでカルタ取りをしていきます。ルールは普通のカルタ取
りを同じです。私が読み札の歌を歌い始めますの、その歌の絵札を取って下さい。その際、歌の続きを歌
」っていただいます。歌はチームの皆さんで歌って下さいね。お手つきはなしです。最後に絵札の枚数が
多いチームの勝ちをなります。それでは、チームで協力して頑張ってください!」
カルタ取り開始<途中省略>
さあ!次は何の歌かしら?
<ポイント>
言葉かけを大切に!
全般を通して、なかなか取れない方やタッチの差で取られてしまう方がいますので、その場合には、「楽
しくやろう…」「次は頑張ろうかな」と思えるような言葉をかけは大切
5,得点集計 : 絵札の枚数を数えます
「さあ第1回戦が終了しました。各チームの獲得した絵札の枚数を黒板に書いていきますね。○○チームは何枚ですか?」…『8枚!(参加者の声)』 「△△チームは何枚ですか?」…『12枚(参加者の声)』 「◎◎チームは何枚ですか?」…『10枚(参加者の声)』。「ということは第1回戦が△△チームの勝ちですね。△△チームに拍手!、そして惜しくも2枚差で2位の◎◎チームにも拍手!。そして大健闘。8枚獲得の○○チームにも拍手をどうぞ。」「それでは、要領が分かったところで第2回戦をしてみたいと思います。今度は絵札を変えて行います」<以下省略>
★ 第1回戦は半分の25枚で行います。第2回戦では、残りの25枚で対戦しますが、人数や進み具合によって、2回戦から40~50枚にしてみたり、臨機応変行って下さい。
ただし、少人数の場合は、一度に50枚は疲れてしまう場合がありますので参加者の雰囲気を良く見て下さいネ。
知っているといいかも!ちょっとした心がけ
同時に2人など、多数の方がタッチする
そんな時にはなるべく公平にそして、臨機応変に援助者が判断しましょう。
例:「○○さんのタッチがすこ~し早かったかしら?△△さん残念!ちょっとの差でしたヨ。その調子で次も頑張ってくださいネ!」など。
歩行が不安定な方は
乗りだし気味になったり、他の方の勢いで押され気味になったりしますのでフラフラしないよう、恒に安全な姿勢をサポートしてあげましょう。何気なく補助者が後ろに付いていて気を付けてあげるといいですね。
片マヒの方には
立ち位置によって取りづらい場所がありますので、「その位置で大丈夫ですか?(カードは取りやすいですか?)」など声をかけも良いでしょう
ワンランク・アップ! “神経すいじゃく
あまりカードは多くしないことがポイントです。
同じ曲の読み札と絵札を10枚程度裏返して置きます。その際、<読み札が緑色>で<絵札が藤色>だということをあらかじめ、伝えておきましょう。
遊び方は、トランプと同じ、読み札と取り札が同じ曲だったら、もらうことができます。少し難しいですが、慣れてくるとテンポがよくなって行きます。
使ってみよう スキヤキ・ジャンケン
スキヤキ・ジャンケン?
≪スキヤキ≫と言えば、子どもから高齢者までどなたにも馴染みのある料理ですね。このゲームは、グループになった人たちが家族として協力し、カードになっている、肉,焼き豆腐,たまご,しらたき,ネギの5種類全てのスキヤキの材料を、ジャンケンをして集めるというものです。
16~100名程度のゲーム可能! 誰でも参加でき、誰もが楽しめる、しかも、健康教室や世代間交流の場、職員研修や子ども会など、あらゆる場面に対応できるゲームです。お鍋の恋しい季節や、スキヤキを食べてパワーアップ!したいときには更にお薦めです。
ここがお薦め
家族の中の役割を決めるときには、譲り合ったり、推薦しあったり、意外にもめたり? このゲームでは、各自が決まった役柄を演じるなかで協調性が生まれます。
たとえジャンケンが弱くても、
「いいよ、いいよ、お父さんが頑張ってくれるよ」などという掛け声も生まれます。そして実際、ゲー
ムが終わった後でも、「おとうさん!」とか「おかあさん!」などと呼び合う場面がありました。 また、「ポチ」や「タマ」になった方は以外な演技をするなど、スタンツ性もありますよ。 ポイントは、ジャンケンに勝って多くのカードを手に入れても全種類が揃わないと<あがり>にならないところがおも
しろい! ネギや豆腐ばっかりの<ベジタリアン鍋>になったり・・・・・・。あと白滝が出れば上が
りなのに、『え~!また肉を引いちゃった~。』 など、各グループの途中経過もおもし
ろいですよ。」
スキヤキの具の書かれたカードを使用します
さあ、今回は18人(6人×3ブループ)での楽しみ方の一例をご紹介します。
準備するもの:スキヤキカード75枚、袋(又は箱)。
ゲームの進め方:こんなリードの仕方はいかがでしょう。
1、チーム(6人)ごとに座り、役割を決める:
「今日は皆さんと<スキヤキ・ジャンケン>というゲームをしてみたいと思います。皆さんは、スキヤキの材料には何を入れますか?」 『しらたき!(参加者)』 『お肉!(参加者)』「ハイ。(カードを見せる)」 その他の素材も挙げてみる。「さあ、これらのスキヤキの材料はジャンケンをして勝ち取っていただかないと揃わないんです。」「そこで、今いらっしゃる6人に1家族となっていただいて今晩のおかずのために頑張っていただきます!」「では最初に、家族のなかでの役割を決めていただきたいと思います。決めていただくのは、おとうさん、おかあさん、息子、娘、孫、ポチです。それではまず話し合って役割を決めて下さい。」 役割(役柄)を決めるときに、グループで話し合う時間をゆったり設けましょう。
<素朴な疑問> 役割は? どんな設定をすればいいの?
役割は、お父さん、お母さん、息子、娘、孫、ポチ、タマなど、家族の人数によって設定しましょう。役割はなるべく他の家族とも共通するようにしてください。「△△家族にはお母さんがいない~。」とならないように気を付けてくださいね。ただし、男性が少なく、息子の役がいないときは娘に変えたり、状況をみて臨機応変に変更するのもいいでしょう。ジャンケンをするときには「息子さんと娘さん!」というようにコールするのもひとつの方法です。そして、最後に「○○家」とグループの名前を付けましょう。
2,ルールの説明をします。
「それでは、各家族の<おとうさん>、恐れ入りますがその場でご起立ください。私とジャンケンをして、勝った方はこの袋の中からカードを1枚引くことができます。アイコはなしでいきますよ。それでは、一家の大黒柱の<おとうさん>、片手を上げて~、セーノ。<ジャンケン・ポン!>」「勝ったおとうさんはカードを引き来て下さい」。勝ったお父さんはカードを引きに来る。「さあこれから、家族の全員がジャンケンで参加し、勝った方がカード1枚ずつ引いていきます。そうして、スキヤキの材料(肉、ネギ、たまご、焼き豆腐、しらたき)のすべてを早く揃えてた家族が<あがり>となります。それでは、引き続き、一家の家計を預かる<おかあさん>いきますよ~。その場でご起立ください~。今回はアイコはなしでいきますよ。では、ジャンケン・ポーン!」・・・・・以下、いろいろなパターンでジャンケンをする。
★ポイント
雰囲気づくり!
ゲーム中は家族で頑張ろう!という気持ちになるような言葉かけが大切です。役割ごとに、紹介
し、盛り上げながらすすめてみてくださいネ。 例:「息子さん~。その場で立ってみて下さい。息子
さんは成績優秀、ジャンケンも町内会では負け知らず!一家の夕食をかけて、私が何を出すのか
を推理して、カードを勝ち取ってくださいネ」など。
3,途中経過を確認しましょう!
「それでは、ここで途中経過をみてみましょう。○○家は、焼き豆腐と白滝が2枚ずつ、あとはお
肉とたまごとネギです。頑張りましょう。△△家は、しらたきが来れば上がりですね。◎◎家はた
まごと、他の家族が狙ってもなかなか引き当てられない肉を3枚、あとは焼き豆腐とネギ、しらた
きですね。さあ、まだチャンスはありますから頑張って行きましょう。それではここで、サービスチ
ャンス!。いつも家の番犬として頑張っている<ポチ>の登場!勝ったら2枚、アイコは1枚引くこ
とが出来ますよ大逆転のチャンス!さあ、<ポチ>頑張って行きましょう。<以下、ゲームが続く>
スキヤキじゃんけんの1コマ。
★ポイント
こころの声に気をつけて!
「何でうちの家族は負けてばかりなのかな~」「ジャンケンは弱いからダメだよ」などと、だんだん不安になってしまわないよう気を付けましょう。
対策としては“いろいろなチャンスを提供”しましょう! 例:「家族の中で一番ジャンケンに強いと思われる方と大戦しますので、話し合って1名、選出してください~い。」とか「今度は逆にジャンケンをして負けた方に2枚、アイコの方は1枚を引いてもらいますよ。」など、『チャンスはあるんだ』、『一緒に参加しているんだ。よ~し頑張ろう!』と思えるような進め方はとても大切ですよ。
4,結果発表
『やった~!揃ったあ~(参加者)』「△△家あがり~」ここで終了です。さあ、みごとにスキヤキの材料が揃いました。△△家に拍手!」 (拍手起こる)「ここで終了!」 「さあ他の家族の結果も見ていきましょう。○○家は、お肉が出ればあがりだったのですが、お肉なしのベジタリアン鍋となりましたね。◎◎家はたまご来れば良かったのですが残念。でもこんなにたくさんのネギを獲得!風邪を引きそうこの季節にはいいかもしれませんね。今回はスキヤキジャンケンを体験していただきましたが、いかがでしたでしょうか?(感想などを伺ってもよいでしょう)本日はどうもありがとうございました。」
素朴な疑問 終了方法は?
1つの家族が出来た時点で<あがり>にする方法と、全部の家族が<あがり>になるまで続ける方法などその場の状況、時間、体調(集中力など)に合わせてアレンジしてくださいね。
★ポイント
ジャンケンが出来なくても大丈夫! 家族の中でジャンケンが出来ない方がいらしても大丈夫ですよ。同じ家族の方が、その方が出したいもの(グー、チョキ、パー)を聞き、代わってだしてあげたり、援助者(保健婦さんなど)がサポートしてあげれば大丈夫ですよ。
◎遊び方プラス1
《得点王はどの家族!》~もう1つの結果発表~
このスキヤキカードの下は数字が書いてあります。その数を足し、合計得点で得点王を決めることができます。 例:「△△家は何点ですか?」『45点(参加者から)』。 「◎◎家は何点ですか?」『26点(参加者から)』。 「○○家はどうですか?」『60点!(参加者から)』 「先程は△△家が見事勝利でしたが、材料での得点数では○○家が60点を獲得!」など・・・・。 スキヤキを食べられなかった家族にも、別の形での勝利チャンスがあります。時間のあるときなどに是非お試し下さい。
◎遊び方プラス2
《お宅は何鍋?》
スキヤキが出来なかったご家族は、集めた材料で何が作れるのかを考えて、発表してみても楽しいですよ。<ネギ>と<たまご>だけの家族は<たまごとじ丼ぶり!>だったり、<肉>と<焼き豆腐>と<白滝>の家族は<味噌煮込み肉豆腐>だったり・・・・。各家族、スキヤキが出来なくても「うちの家族は、他とは違うよ~。すき焼きなんかいつでも食べられるからね~。」など、思わぬ献立にみんなが笑顔になりますよ! ただし、なかなか出にくい時は、アドバイスしてあげてくださいネ。出来なかったことでさらにショックにならないように。
カードを創ってみよう!
スキヤキカードを作る場合
カードの大きさは自由ですが、名刺やトランプサイズが適当です。まず、スキヤキに使う材料の名前を5~7種類あげます。一種類を1枚のカードに書いて、各10~20枚程度用意します。今は、スーパーやデパートの広告に野菜やお肉などが写真できれいに載っていますので、それを切り取って使うのもいいですネ。後は袋や箱に入れて使います。
例:肉、豆腐、白滝、ネギ、春菊、たまご、えのきだけ、お麩など、お好みの素材でつくると楽しいですよ。
■注 意:作ったカードを使う場合は、何の食材が揃ったら<あがり>かを共通の確認事項にしておかないと一応5種類違う素材が揃ったから<あがり>と勘違いする場合がありますので説明をきちんとしてくださいね。
例:「今回は、肉、豆腐、白滝、たまご、えのきだけの5種類が揃ったらあがりです」など。
お手軽すごろく
スペース気にせず 手作りすごろく!
“すごろく”は、お正月や新年会など、施設でも恒例ですね。サイコロを振りコマを進めるのでいろいろな方が気軽に楽しむ素材でもあります。でも大きな模造紙をつなげて、マス目をかいて一度作ってしまうと、楽は楽なのですが、内容の変更がきかなかったり、収納にかさばったりしていませんか?
ある施設へ伺うときに、「うちの施設はスペースがないので…・・」という保健婦さんのお話にちょっと “ひらめいた!”のが、今回ご紹介する“簡単すごろく”です。作り方は簡単! また、ジャバラに折れば収納も封筒に納まるサイズ! 内容の変更だって可能です。現場から生まれた遊びです。是非創ってみて下さいね。(織田)
<簡単すごろく>の作り方をご紹介します。
用意するもの : コピー用紙(白とその他色のついたもの)適量、セロテープ、マジック、サイコロ(1辺18㎝がお薦めです)、コマになるもの(何でもいいですよ)
一辺18㎝のものがお薦めです。
1,A4の用紙をセロハンテープで貼ります。
白色が隣にならないように間に色用紙をいれましょう。10枚、8枚、5枚、3枚など長さを変えて、3枚
ずつくらい作ります。
★ポイント
用紙は重ねずきちんと並べてセロハンテープで留めます。 重ねて留めてしまうと“じゃばら”(山折り谷折り)になりません。
白色が重ならないほうがいいですよ!
2,間に入れる(置く)カードを作ります。
A4白色の用紙に「スタート」「ゴール」「一回休み」「3コマ戻る」などのテーマを書きます
いろいろなものがあると楽しいですね
3,並べて(つなげて)完成!
あとはスペースに応じて用紙を組み合わせます。最後に、<2>のカードを配置したら完成です
補足=A4の用紙を置いて上と下を接続させます
素朴な疑問 縦につなげる場合はどうするの?
縦の部分は、A4の用紙を置き、上手につなげましょう。
■注 意:<2>のカードを配置するときは、「5つ戻す」などでの他のカードに重ならないように確認しな
がら設定して下さいね。
★ポイント
○ 配置については、外れないように用紙の接続部分を何カ所かテープ留めるだけで大丈夫です。
工夫次第で自由自在!
○工 夫:12枚や8枚など長いものは、施設のスペースによって折り返して短くして配置したりし、3枚と
4枚の短いものを何枚か作っておいて置いて長く配置することもできます。空間を有効に使うことをお薦めします。
コマは何でもOK
空いたペットボトルに色水を作っていれたり、色画用紙を筒状にしてホチキスで止めたり・・・・身近にあ
るものを活用してくださいね。
使ってみよう ニチレクボール
(室内ペタンク)
ニチレクボールとは?
ニチレクボールはペタンクと同様にサークルの中に立って黄色の標的球に向かって、2チームがそれぞれ赤と青のボールを投げ合いより近づけることによって得点を競うゲームですが、今回はちょっと変わった遊び方をご紹介します。
工夫次第で広がる遊び!<シート・ボウリング(仮)>
普通のボールとは違い、適度な重さとやわらかさが魅力! また、真っ直ぐに投げても、中に入ってい
る砂により微妙に変化して転がっていきます。 適度な重さで自然に付加がかかり、上肢、腕のリハビリに
もなります。座位も行うことも可能です。
ボウリングと異なるところは、床の得点シートの上にボールが乗れば得点になるという、名付けて<シー
ト・ボウリング(仮)>。 シートが隣り合っているため、どこかに入る確立が高くなります。さらに、1チーム
ごとの対戦なので、後から転がす方は相手のボールを弾いたり、押し出したり、 おはじき感覚で陣地取り
(得点取り)が出来ます。少人数から8人位までの方までお楽しみいただけます。
ボールの重さは400グラム!特殊な軟らかいボールなので、床をいためることもありません
今回は参加者8人(4人2グループ)で楽しむ方法の一例をご紹介します。
用意するもの : ニチレクボールー赤青各5つ、A4画用紙15枚程度、サークル(なければ転がすスター
トの目印になるもの)
下準備:得点シートの作成 得点シートの作成:予めA4紙に、-5,0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,15,20の数を書いておく大きめに太く書くと分かりやすいです。所々に色紙を使用しても目で楽しめます
ゲームの進め方:こんなリードの仕方はいかがでしょう。
1、チーム分け :チームごとに座ります。得点シートを床にセットし、サークル(投
げ始める位置)を決めます。
「こんにちは。今日は皆さんとこのボールを使ってゲームをしていきたいと思います。ちょっとボールに
触ってみて下さい。いかがですか? 少し重いですがやわらかいものです。普通のボールと違って、中
に砂が入っているので真っ直ぐ転がしても思うように転がらなかったり、 途中で止まってしまったりします。
このボールはニチレクボールといいます。さあ、今日は皆さんと<ニチレクボール>を使ってゲームを
してみたいと思います。 それではまず2チームに分かれていただきます。「<○○チーム>の方はこち
らに、<△△チーム>の方はこちらに、お近くの椅子をお持ちになり一列に並んでお座りください。 さあ、
改めまして、○○チームを赤、△△チームを白でゲームを進めていきたいと思います。。
こんな感じ!
<素朴な疑問> サークル(投げる位置)と得点シートとの距離は?
約2m~3m位先に、得点シートをセットします。得点シートの数や配置はお好みで。例:近くを8点にす
るのも、1点にするのも、またマイナス点にするのも自由です。
★ポイント
雰囲気づくり!ボールを転がすときに、「ヨッ!」「そ~れ!」、「せ~の!」などの声をかけると勢いがつき
ます。雰囲気でやる気もわいてきますよ。
2,ゲームの進め方を説明をします
「さて2チームに分かれたところで簡単にゲームの進め方をご説明をします。ジャンケンをして先攻後攻
を決め、 一組ずつ対戦していきます。お一人5球ずつ投げていただきます。この線(投始ライン)から得
点シートに乗るように転がしていただきます。 得点シートに乗らなかったものはアウトになります。ただし、
少しくらいのずれならば、後からボールを当てて乗せたり、 また相手のボールに当たって乗るかもしれ
ませんので、チャンスはありますから最後まであきらめないで下さいね。さあ、で頑張ってくださいね。」
<素朴な疑問> 投げ方は?
アンダースローで転がしますが、参加される方が転がしやすい方法でどうぞ。ただし、体位が不安定に
なることがありますので気を付けて下さい。
3,先攻後攻を決めて ゲーム開始!
「それでは先攻赤チームから始めましょう。お一人目は○○さんです。さあ、トップバッターは緊張しま
すが、 リラックスして転がしてみましょう。さあ、まずは得点シートに乗るように転がしてみましょう。せー
の ヨッ!」…・「5点に乗りました! さあ今度は青チーム△△さん、どうぞ!」 「イチ、二のサ~ン!
…・・ あ~残念。10点シートに一度乗ったのに、落ちてしまいました。 でも後からぶつけて乗せることも
できますからまだ分かりませんよ」さあ、○○さんの2投目「それ~!…残念。これは外れてしまいました。」 さあ△△さん、先程の10点近くのボールを当てて乗せるか、それとももっと高い得点シートに挑戦す
るか? △△さんの作戦しだいです。せ~の」 「見事15点!すごいですね」。<以下省略>
メモ:片マヒの方へのリハビリ効果と注意点
* 片マヒの方は、動きやすい手で行ってもいいですし、動きにくい方の手で、リハビリがわりに無理
ぜずに少しずつ動かす感じで進めてみるのも良いでしょう。その場合には上体が不安定にならないように
気を付けましょう。(必要であれば後ろから少し腰の位置を支えてもいいでしょう。 * 投げる方の側の少し
後ろに待機して、一球ずつ手渡してあげることも大切です。
4,得点集計
「それでは、赤チームの○○さんと青チームの△△さんが終わりましたので、一緒に得点を確認していき
たいと思います。残念ですがアウトになったボールは取り除きます。
さあ、このボールは得点シートに乗るか乗らないか、微妙ですね~。どうでしょうか?(参加者の皆さん
と確認してみましょう)…。
『それはセーフに見えるかな~』。「それではセーフでいいでしょうか?」(皆さん合意)
「ではこれはセーフになります。それでは集計をしていきましょう。」 <集計する>赤チーム32点!青
チームは41点で1組目は青チームが勝ちです。さあ、勝敗ですが、赤青の組みでの勝敗と、総合得点
の勝敗の両方がありますから、チームで負けても、高い得点をとっていれば得点優勝になります。最後
まで協力して頑張りましょう。
では、続いて2組目の方どうぞ~。<途中省略:3組、4組、5組と進める>
★ポイント
得点シートに微妙にかかっているボールについてはみんなで確認しましょう。
また、集計は1つ1つ一緒にたしていく方法がいいでしょう。 例:3点と5点では? 8点ですね。8点と6
点では?14点ですね。という感じです。
得点シートの配置は、スタートから約2~3メートル位先がよいでしょう。並べ方は自由です
5,得点集計(=4、と同じ)・結果発表!
皆さんが投げ終わりましたので、結果をみてみましょう。 赤チームは3組、青チームは2組で、チーム
での勝敗は赤チームの勝ち! おめでとうございます。 さあ、続いて総合得点をみてみましょう。赤チー
ムは99点!青チームは131点。総合得点では青チームの勝ちです!双方チーム仲良く引き分けという
ことで無事終了です。
本日はボールを使っての<シート・ボウリング>を体験していただきましたがいかがでしたか?(感想な
どを伺ってもいいですね)それでは、本日のゲームを終わりたいと思います。皆さんありがとうございまし
た!
技あり!中級編
すでに相手チームが乗っている得点シートに向かって転がし、押し出すという方法もあります。自分の
チームの得点を上げるにはどうしたらよいか? を考えるとゲームもおもしろくなりますよ。でもあまり計
算すると自分も乗らなくなりますのでご注意!
★ポイント
(心の声)「せっかく乗せたのに何で私のボールを弾くの?」~せっかく得点シートに乗ったのに、相手
に故意に弾かれてしまった場合、 ゲームなので勝つためには仕方ないとはいえ、いい気持ちがしない方、がっかりする方もいらっしゃます。そんなとき、さりげなく、双方を配慮する言葉かけを忘れないで下さい
ネ。
★気を付けて
この方法は、一回戦(第一ラウンド)を終了してからがいいでしょう。初回からこの手法を紹介てしまうと
楽しくなくなる方もいますので是非一度やってから紹介して下さい。
工夫次第で自由自在!
今回紹介したものほんの一例です。安全確保し、体力的にもあまり無理のない範囲内でプログラムして
いただければ遊び方やルールは工夫しだいで広がります。
創って遊ぼう ピンポン・コロリ
ピンポン球(=卓球のボール)を使ってのゲームをご紹介します。
以前に卓球をやっていたという施設も、今はもう高齢者施設でお元気な方でも左右に機敏に動くのには
無理があり、 やめてしまったという所もあるのではないでしょうか? そうして今ではピンポン球たけが箱
に入り保管されていたりしませんか?
ある日、机の上をス~と転がっていくピンポン球に感動!“これは面白い”と思い考えたゲームです。 ピンポン球は、握りやすく、片手に納まりやすい手頃なサイズ。机の上で弾ませると「コン! コン! コ
ン!……」 と軽やかな音をたてます。転がしても面白い音がするのをご存じですか? ゲームは至って
簡単。机の上で転がして、的になる箱の中に転がして入れるというゲームです。上肢の運動にもなります
し、 的を狙っての立ち位置の研究?など意外に奥が深く、自然と考え、計算して投げたりしています。ま
た、勢いがいいからといって 入るものでもなく、力のない方がゆっくり転がすほうが意外に的中したりし
て、とっても楽しいですよ。 なかなか思うように入らないときに大笑い! 「よ~し! 私はここからやっ
てみよう。」など簡単に転がせるだけに参加意欲も期待できます。是非一度お試しください。(織田)
今回は参加者6人で楽しむ方法を紹介しましょう。
用意するもの : ピンポン球 20個程度、卓球台または、長机(大きさにもよりますが4本くらい)、 的
になるもの(カゴ、箱、あき缶、封筒など)、布ガムテーム 得点が分かるようなカード=-2,0,1、2,3,
5,10,15,20等、 的に貼るサイズで作ります。サイズは自由です。
<素朴な疑問> 机はどう並べるの?
長机を横3本くらい、縦に2本くらいが目安でしょう。的との距離は長いほど難しくなります。 慣れてき
たら一本づつ足して少し長くしても面白いですよ。*もちろん卓球台があればそれでOK!
得点箱
いろいろな形や、音の出るものだと楽しくなりますよ。
ゲームの進め方:こんなリードの仕方はいかがでしょう。
1、ルールの説明。
「今日は皆さんとこのピンポン球を使ってゲームをやってみたいと思います。 やり方はとっても簡単です。この位置(机の端)からピンポン玉を転がして机の向こうの端にある的に入れるゲームです。
お一人10球転がしていただきます。転がし方は自由です。的に入るように、転がしたり、弾ませたり、工夫てみて下さいね。 的には得点が付いていますの最後に合計します。入りそうで意外に入らないので、皆さん頑張ってみて下さい。
的をよく狙って
2、先攻後攻を決めて ゲーム開始!
それでは○○さんから始めましょう。 ヨッ!」 スー(ピンポン転がる)。カ~ン(空き缶に入る)。 入
りましたよ! いい音がしましたネ~。音はいいんですが空き缶は5点。さあ、もう少し高い得点を狙って
行きましょう。」 「2球目はどうでしょう。 それ~!… 残念。場外(机から落ちる)。転がす位置はどこ
でもいいですのでお好きな角度から 転がして下さいね」。○○さんいろいろ立を研究している「そこから
転がしてみますか? それでは。せ~の」 「お見事、難関の小箱に入りました!ここに入れるのは、タイ
ミングもありますが、かなりの技術がないとはいらない所です。 さあ最後もこの調子で… せーの」 「的
の間に落ちてしまいました。このピンポンは強く投げたからといって入るものでもなく、 やさしく転がした
方が入る場合もありますので、いろいろ試してみて、ご自分と合う転がし方を見つけて下さいね」
<途中省略> ○○さん8球投げ終わる。
<素朴な疑問> 転がし方は?
自由です。ピンポンを軽く上から握るかたちで、そのまま少し勢いをつけて的に向かって転がすと比較的平行にいきます。
★ポイント 的に一工夫を!
的はあえていろんなものにしてみましょう。ピンポン球が落ちると音がでる“おせんべいの空き缶”や、 小さくて入るかどうか微妙、だけど高得点の“紙コップ”、入る確立がたかいけど得点が低い“ざる”など
工夫次第です。 セットするときは、横との感覚を少しあけてセットしましょう。的と的との相手に「ぽとん
!」と落ちるのもおもしろいですよ
★ポイント
「どうしても入らない」ときなどの、対策や言葉かけは大切です。
得点を競うだけでなく、それぞれの方が何か目標をもって転がせるよなアドバイスしてあげてください。 あ
る方向を決めて転がすだけでも十分リハビリになっていますし、入らなくても真っ直ぐ転がすことはかなり
難しいはず。 どうすれば入るようになるかを一緒に考えてみてくださいネ。
3、得点集計:的に入ったピンポンの得点を集計します!
例:まず5点のところに2つ、 20点のところに1つ入っています。いくつになりますか? という感じで
す。多い場合は少しずつ足していきましょう。
さあ、的に入った○○さんの球の得点を集計しましょう。5点の空き缶に2つ、1点の大ざるに1つ、 20
点の難関の小箱に1つ入っています。何点になりますか?
『41点!』(参加者から声があがる。「○○さん41点。好成績です。さあ続いて△△さんのどうぞ!」
<途中省略>
6人のゲームが終わる。
4、得点集計(=2、と同じ)・結果発表
「皆さん終わりましたので一緒に結果をみてみましょう。 <途中省略>○ ○さん40点!△△さん38
点 ……・
今回は□□さんの77点がトップでした!おめでとうございます。
このゲームは、机の段差や微妙な角度によっても変化しますし、的のセットの位置によっても全く違う結
果になります。 今回あまりいい的に入らなかった方も、的の位置や点数を変えることでチャンスが出てき
ます。 それでは第2回戦!今度は皆さんと一緒に的の位置を決めてやってみましょう。
(感想などを伺ってもいいですね)
*以下、同じように行う。
うまくはいるかな
5,得点集計(=4、と同じ)・結果発表!
皆さんが投げ終わりましたので、結果をみてみましょう。 赤チームは3組、青チームは2組で、チーム
での勝敗は赤チームの勝ち! おめでとうございます。 さあ、続いて総合得点をみてみましょう。赤チ
ームは99点!青チームは131点。総合得点では青チームの勝ちです! 双方チーム仲良く引き分けと
いうことで無事終了です。
本日はボールを使っての<シート・ボウリング>を体験していただきましたがいかがでしたか? (感想
などを伺ってもいいですね)それでは、本日のゲームを終わりたいと思います。皆さんありがとうございま
した!
メ モ 1:片マヒの方へのリハビリ効果
* 片マヒの方は、動きやすい手で行ってもいいですし、動きにくい方の手で、リハビリがわりに無理ぜ
ずに少しずつ動かす感じで 進めてみるのも良いでしょう。
* 10個のピンポン球は、転がらないように箱などにいれ、箱ごと次の方へ渡していくと良いでしょう
もう一つの遊び方
*お薦め<囲い>を設ける
的付近の机の両端に、30×10㎝ほどの囲いを付けます。
上手になると囲いに当てて的を狙ったりすることも出来ます。また逆に、どうしても左へ偏ったり、 落ちて
しまう方にとっても<囲い>があると安心し転がせるいう効果もあります。これは、 2回戦以降で付けた
方がいいですネ。
今回紹介したものほんの一例です。遊び方やルールはお使いいただく方の工夫しだいで広がります。