3.Barthel Index

    
           アングル「スフィンクスの謎を解くオイディプス」

 Barthel Index

BIBarthel Index バーセルインデックス)

 

  最近は慶応大学を中心に(?)、FIMを研究・使用するパターンも増えて

きているようですが、やはり古典(知ってる人が多い)といえばBIだと

思います。

 慣れればまた違うのでしょうが、FIMの評価は多少面倒・・・な印象が

あります。

Barthel index脳卒中後遺症(だけという訳ではない)のADL評価法の一つ。現在最も広く使用されている一つ。

 

項目

得点

摘要

食事

10

自立。自助具などの装着可。標準時間内に食べ終える

5

部分介助(例えば、おかずを細かくしてもらう)

0

全介助

車椅子からベッドへの移乗

15

自立。ブレーキ、フットレストの操作ができる。歩行自立を含む。

10

軽度の部分介助あるいは監視を要す。

5

座ることは可能だが、ほぼ全介助。

0

全介助あるいは不可能。

整容

5

自立~洗面・整髪・歯磨き・髭剃り

0

部分介助あるいは全介助

トイレ動作

10

自立。衣服の操作、後始末を含む。ポータブル便器を使用している場合は、その洗浄も含む。

5

部分介助。体を支える、衣服・後始末に介助を要する。

0

全介助あるいは不可能。

入浴

5

自立

0

部分介助あるいは全介助

歩行

15

45m以上歩行可。その際、補装具(車椅子、歩行器は除外)の使用の有無は問わない。注:歩行器は杖の事ではない。

10

45m以上の介助歩行可。歩行器使用を含む。

5

歩行不能の場合。車椅子にて45m以上の操作可能。

0

上記以外。

階段昇降

10

自立。てすり等の使用の有無は問わない。

5

介助あるいは監視を要する。

0

不能。

着替え

10

自立。靴・ジッパー・装具の着脱を含む。

0

上記以外。

排便コントロール

10

失禁無し。浣腸・座薬の取り扱いも可能。

5

時に失禁あり。浣腸・座薬の取り扱いに介助を要する者も含む。

0

上記以外。

排尿コントロール

10

失禁無し。収尿器の取り扱い可能。

5

時に失禁あり。収尿器の取り扱いに介助を要する者も含む。

0

上記以外。

食事以下、排尿コントロールまでの10項目に渡り、得点を加算する。最高点100は完全自立、最低点0は自立度無し。40点以下では基本動作(食事・排泄・整容)は全介助か部分介助、65点以上で基本動作は自立、85点では65%以上が歩行自立。

参考文献:脳と循環 vol.4 No.2 1999